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【福知山の実情に合ったものを探る】
この秋は、視察やセミナーで滋賀、埼玉、神奈川、兵庫、岡山、東京……とあちらこちらへ出かけていました。各地の「ちょっと進んだ取り組み」を見学したり話を聞いてくるわけですが、「福知山でも似たようなことをやっているな」と感じたことがいくつかありました。
たとえば岡山県の新見市。
うるしをテーマとして街づくりを進めているということで、施設等を見学してきました。
廃校になった学校が漆工房になっていて、グランドはゲートボール場です。昔からの備中漆を復興させるべく、一つの企業が社団法人を作り、人を雇い、植樹もしてがんばっていました。
伝統産業の復興は後継者がなかなか育たず、漆製品の場合は木が高くなっているということもあって、財政面はなかなか厳しいはず。第三セクターもいいですが、どこかの企業が引き受けてくれればずいぶん楽になることでしょう。
また、神奈川県藤沢市では、IT技術を利用した防災体制が進んでいます。
火事が発生して119番通報を受けたら、防災センターの地図に場所が表示され、高所監視カメラによって火災現場がスクリーンに映し出されます。
福知山も、市役所の屋上にライブカメラがついていますね。このライブカメラはいまのところ防災に活用されているわけではありませんが、e−ふくちやま事業もふくめてうまく活用すれば、福知山でも防災体制が充実しそうです。
我々だけでなく市の方でもさまざまな視察に行っていますが、最後は見てきたことをコンサルタントに話して任せてしまうことが多いのではないでしょうか。もっと市の実情に応じたものを提案し、作っていく必要があるのではないかと思います。福知山の場合はエリアが広域になりましたから、各自治会でがんばってもらうことも大事でしょう。
視察ではありませんが、政経懇話会では山形県の地域振興の話を聞いてきました。
それは、観光という言葉を広い意味でとらえたもので、観光施設をどんどん作るのではなく、もともとの地場産業や産物をどんどんアピールしていく必要性を説かれていました。山形県にはたいした観光施設はありませんが、サクランボの種とばし大会がちょっとしたイベントで、その時ばかりは大勢の人が来てくれるのだそうです。そこで地元の産物を安く売ったり、いろんな形でアピールして、農産物の宅配もしているということでした。ですから、観光収入としてはゼロでも農業収入は莫大です。
福知山でも、マラソン、ミニSLフェスタなど、各地から人を呼べるようになってきたイベントがあるのですから、もっと地元の産物やお土産をアピールしたり、その手法を練っていく必要がありますね。
【箱モノ行政の行く末!?〜やくのふる里公社】
まったく、いろいろな意味で悔しく情けない思いをしました。夜久野の核となる施設ではあるのですが……。
やくのふる里公社は、合併後そのまま福知山市が引き継ぎ、指定管理者制度が始まりました。けれども、前の町長さんが社長さんという体制では抜本的な経営改革が難しかったのでしょう。
毎年赤字が膨らんでいたようですので質問もしてきましたが、「(社長には)改善していくように言っています」と理事の弁。苦渋の決断で補正予算を投じましたが、12月末までの赤字補填にしかなりません。夏の幹事会ではその3倍近い補正要求がありましたが、それを承認していたら何とかなっていたというわけでもないでしょう。レジオネラ菌の話まで出てきたりして、けっきょく施設は完全に浄化しないと使えません。そして指定管理者の受け皿を探すことになります。
議会では審査し提案していくことはできますが、指定管理を止めるのは市長の決断です。最初に指定管理を承認するかしないかだけが、議会に委ねられているのです。私も、商工会に聞きに行ったりもしました。役員さんの中では「この施設は存続させたい」という思いが強かったようですが、一部の人が必要なだけなら、それはいらない施設です。
ほかにも市が補助金を出している第三セクターがありますが、今後は委員会もみずから進んで調査し、議会のあり方や体制も変えていかねばとつくづく感じました。
福知山にとって一番必要なのは財政再建をしていくことです。行政としては人口を増やしていきたいと考えていますが、いまの20代が少ないのですから、二十何年か後を考えたら人口が増え続けていくはずがありません。
合併特例で何かをするといっても3割はこちらが払うのですから、それは長期の起債です。いずれいまの若い世代が払っていくことになります。本当に今後ずっと必要になるものは何なのか、よく考えてお金を使っていかねばなりません。いま少しぐらい必要なようでも先を考えたら要らなくなるのであれば、いまから要らないのです。
武道館、防災センター、北近畿の都センター等々、どうも合併を機に箱モノにお金を使うような話ばかりが聞こえてきますが、国の交付金が入るのか、税収はどうなるのか。住民の要望に応えていこうとすれば、街もお金のことをしっかり考えていく必要があります。
議会も、もっと危機感をもって一生懸命勉強しなければなりませんね。
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